仙台在住SEの誰も読まないであろうブログ

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【読書】私は負けない「郵政不正事件」はこうして作られた(村木厚子)

無実の罪で逮捕された官僚の話。

 

筆者の村木厚子さんが同僚の虚偽の自白により逮捕され、挙げ句の果てに証拠まで捏造されて起訴されてしまうが、自白の強要にも屈せず無実を勝ち取った...と言う美談ではない。

 

たまたま村木さんが辛抱強く戦い、また支援者や運にも恵まれて、奇跡的に無実になっただけ。

 

最初から検察のストーリーありきで、自白の強要や証拠の捏造によりそのストーリーに当てはめていく。それが許されるなら誰でも犯罪者にできてしまう。

 

日本の失敗を許容しない空気などもあり、検察も起訴したら有罪にしないと行けないと言う気持ちがあるのだろうか?別に無罪になったからといって検察の負けとかではないと思うのだが...。

 

また、検察には事件を早く処理しなくてはいけないというプレッシャーもあるらしいが、生産性を求めていい仕事ではないだろうに。ドラマのヒーローみたいな検事はいないのかな。

 

とりあえず、犯罪や疑われる行為は絶対にしないように生きよう。